汗治療(多汗症)について|豊田たいが皮フ科・形成外科・美容皮膚科|豊田市

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汗治療(多汗症)について

汗治療(多汗症)について|豊田たいが皮フ科・形成外科・美容皮膚科|豊田市

こんばんわ。
豊田たいが皮フ科・形成外科・美容皮膚科院長の須藤大雅です。

豊田市・みよし市の地域コミュニティ誌「ピポ」に定期的に皮膚、美容に関してのコラムの連載を行っていくことになりました。

夏になり汗をかくシーズンになりました。
そのため、今回の1回目は汗に関するコラムを、今月16日出版のピポ7月号に執筆させていただきました。

今回は汗の治療について二回に分けてお話をしたいと思います。

1回目は多汗症についてです。2回目は腋臭症(ワキガ)についてお話していこうと思います。

日本人の10人に1人が汗の量を気にしていると言われています。
そのうち半数以上が、原発性多汗症(原因がはっきりとしない)と言われております。
残りが続発性多汗症(発汗の原因がはっきりとしている病気、薬剤がある)と言われております。

 

原発性多汗症のうち約4%ほどの人しかクリニックに受診していないと言われております。
今回は原発性多汗症の治療についてお話していきます。

 

 

汗には、「アポクリン汗腺」と「エクリン汗腺」からでる2種類の汗があります。

「アポクリン汗腺」からでる汗は、腋臭症いわゆるワキガの原因となります。

「エクリン汗腺」からでる汗は、運動後などにでる一般的な汗で、多汗症の原因となります。

 

脇の臭いが気になる(ワキガ、腋臭症)場合は、「アポクリン汗腺」が原因となります。
腋臭症に関しては、次回お話しさせていただきます。

 汗の量が気になる(多汗症)場合は、「エクリン汗腺」が原因となり、現在脇の汗、手の汗には、保険診療での塗り薬(エクロックゲル、ラピフォートワイプ、アポハイドローション)で多くの方が、改善を認められます。

  

これらの外用剤の作用は、エクリン汗腺におけるアセチルコリンの働きを阻害することで発汗を抑制します。
1日1回、患部に塗布することで、継続的な発汗抑制効果が期待できます。
使用開始から2週~4週間程度で効果を実感できる場合が多いですが、個人差があります。
副作用に皮膚炎、紅斑、かゆみ、湿疹、刺激感などの皮膚トラブルのリスクや、口の渇き、尿が出にくい、視界がぼやける、光をまぶしく感じるなどの全身症状のが出現する場合があります。

全身の汗が気になる場合は、内服薬(プロ・バンサイン)が有効な場合もあります。こちらも外用剤同様に、多汗症の治療に用いられる内服薬で、抗コリン薬の一種です。神経伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑えることで、発汗を抑制します。外用剤と異なり、副作用のリスクが高く、主な副作用として、眼の調節障害、口渇、便秘、排尿障害、発疹などが報告されています。

脇の汗の量が塗り薬で改善しない、頭の汗、足の汗が気になる場合は、ボトックスを提案させていただいてます。塗り薬と異なり、毎日塗る必要性がなく、一回の注射で36ヶ月の持続性があります。

今回は汗が気になりだす時期になったため、脇汗の治療についてお話させていただきました。

汗でお困りの方は、一度当クリニックにご相談ください。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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